解説

水・廃水処理施設など、社会の基幹を支える重要インフラが狙われ、大きな懸念が高まっています。特に注目すべきは、プログラマブルロジックコントローラー(PLC)といった制御システムへのサイバー脅威が増加している点です。攻撃者はパスワードやIPアドレスを変更し、システムのロックアウトや稼働停止を引き起こすなど、実運用に深刻な影響を及ぼしています。

ポイント

  • 水・廃水システム(WWS)において、PLCを狙うサイバー脅威が急増しているため、重要インフラへの危険性が高まっています。
  • 攻撃者はパスワード改ざんやIPアドレス変更によりシステムのロックアウトや切断を引き起こし、実運用に支障をきたしています。
  • 緊急対応として、外部接続された全てのPLCやOT資産のインターネットからの隔離と、バックアップデータの確保が必要です。

情シスへの影響

プラント制御系全体(SCADA/HMI層含む):

  • 接続されているPLCが攻撃されるリスクが高まっており、設定変更や稼働停止による物理的被害のリスクがあります。

  • PLCへのリモートアクセス方法、特に外部に露出している通信経路の棚卸しと遮断が必要です。

  • 万が一のアクシデントに備え、PLCの設定(ファームウェアイメージ)をオフラインで保持するバックアップ体制が求められます。オムニバス的なバックアップだけでなく、「攻撃後に復元できる」という視点での検証が重要です。

影響範囲

水処理・廃水処理施設を含む全てのOTネットワークおよび関連システム。

影響を受ける資産:プログラマブルロジックコントローラー(PLC)本体、セルのモデムなどの外部通信装置、SCADA/HMIなど制御システムの周辺機器。

対応範囲:外部にインターネットと接続されているすべてのOTアセットの隔離設定、ID管理(パスワード変更への備え)、ネットワーク境界防御。

※具体的な影響は施設規模、使用PLCメーカー(例: Rockwell Automation MicroLogix 1400など)のバージョンおよび設置環境に依存するため要確認。

重要度

★★★★★

対象者

  • セキュリティ担当者
  • ネットワーク管理者
  • M365管理者

優先度

今すぐ対応

優先度の理由

PLCへの外部からの脅威活動がすでに発生し、実運用に深刻な影響が出ていることが複数の情報源から報告されています。システム停止や物理的被害のリスクがあるため、インターネットからの隔離措置を最優先で実施する必要があります。また、ロックアウト対策としてバックアップデータの確保も即時性が求められます。

確認手順

    1. 全てのPLCおよびOTアセットについて、外部(インターネット)への直接接続経路の有無と必要性を棚卸しする。
  • 隔離が必要な全てのデバイスに対し、物理的または論理的なネットワーク遮断措置を講じる(ファイアウォール、ルーターなど)。
  • PLCの設定データおよびファームウェアイメージについて、改ざんされていないことを確認したバックアップを取得し、安全に保管する手順を確立する。
  • 外部からのリモートアクセスが必要な場合は、VPNや専用のセキュアなゲートウェイを経由させ、多要素認証(MFA)などの追加認証を義務付ける。
  • recommended_actions_markdown”: “最優先対応:インターネット接続の遮断
    影響を受けるすべてのPLCおよびOT資産について、外部ネットワークとの直接的な通信経路を即座に切断してください。

対策の実施:アクセス制御とバックアップ
1. 最小権限原則の適用: 必要なリモートアクセスについては、特定のIPアドレスやユーザーアカウントに限定し、セキュアなゲートウェイ経由でのみ許可します。ワンタイムパスワードやMFAを必須とします。
2. 堅牢なバックアップ体制: PLCの設定情報だけでなく、その周辺システム(HMIなど)の構成データも含む、改ざんされていない完全なオフラインバックアップを取得し、定期的に検証を行ってください。
3. 資産可視化の徹底: 設備運用者や外部ベンダーが設置した可能性のあるセルモデムなどの小型通信機器も含め、すべてのOT接続ポイントを再点検し、ネットワークへの侵入経路となりうる点を特定してください。

推奨対応

  • 最優先対応:インターネット接続の遮断
    影響を受けるすべてのPLCおよびOT資産について、外部ネットワークとの直接的な通信経路を即座に切断してください。

対策の実施:アクセス制御とバックアップ
1. 最小権限原則の適用: 必要なリモートアクセスについては、特定のIPアドレスやユーザーアカウントに限定し、セキュアなゲートウェイ経由でのみ許可します。ワンタイムパスワードやMFAを必須とします。
2. 堅牢なバックアップ体制: PLCの設定情報だけでなく、その周辺システム(HMIなど)の構成データも含む、改ざんされていない完全なオフラインバックアップを取得し、定期的に検証を行ってください。
3. 資産可視化の徹底: 設備運用者や外部ベンダーが設置した可能性のあるセルモデムなどの小型通信機器も含め、すべてのOT接続ポイントを再点検し、ネットワークへの侵入経路となりうる点を特定してください。