解説

マイクロソフトは2025年10月をもって、OS『Windows 10』の公式サポートを終了することが発表されました。これにより、Windows 10を実行しているデバイスは、これ以上セキュリティ更新や機能更新を受けられなくなります。

当然ながら、OSのメインストリームなアップデートが停止するということは、サイバー攻撃に対する防御力が低下することを意味します。マルウェアやウイルスへの脆弱性が高まるため、適切な対策を講じることが求められています。

マイクロソフトは、『Microsoft Defender』を用いてセキュリティ保護を提供し続ける意向ですが、これは「レガシーシステム向け」の対応となります。完全なリスク軽減のためには、単なるアンチウイルス以上の包括的な防御体制(MDEなどの導入)が必要です。

対策として、まず『Windows 11』へのアップグレードが最も推奨されています。これは最新のセキュリティ機能と継続的なサポートを提供するためです。

しかし、すぐに移行できない場合のために、『延長セキュリティ更新プログラム(ESU)』という制度が用意されています。企業向けには最大3年間の購入オプションがあり、クラウド環境での利用やMicrosoft 365サブスクリプション経由では追加費用なしで利用可能です。一般ユーザー向けのオプションも提供されます。

サポート終了はシステムの脆弱性を増大させる大きなイベントであり、特に組織全体での移行計画を早急に立てることが重要です。

ポイント

  • マイクロソフトが2025年10月をもってWindows 10のサポートを終了し、セキュリティ更新が停止する。
  • 継続的な防御のためには、「Windows 11」へのアップグレードが最も推奨される対策である。
  • 移行が難しい場合は、有償または無料の「延長セキュリティ更新プログラム(ESU)」を利用して限定的なセキュリティパッチを受ける必要がある。

情シスへの影響

【全体】

OSレベルでのサポート終了は、エンドポイントセキュリティポリシーと資産管理に甚大な影響を及ぼします。

【Windows 10動作環境の管理】

これ以上アップデートを受けられないデバイスは、新たな脅威に対する防御が不可能になるため、インターネット接続や業務利用可否を含めたリスク評価が必要です。

【移行計画】

部門・部署ごとの使用状況を把握し、『Windows 11』へのアップグレード計画を策定する必要があります。対応できない場合、ESUの導入費用と管理工数を見積もる必要があります。

重要度

★★★★★

対象者

  • セキュリティ担当者
  • Windows管理者
  • ネットワーク管理者

優先度

早めに対応

推奨対応

  • 全エンドポイントにおけるOSバージョン(特にWindows 10)の棚卸しと、動作可否および移行可能性の評価を行う。
  • 部門予算やリソースを考慮に入れ、複数年単位での『Windows 11』へのアップグレード計画を策定する。
  • 一時的な防御が必要な場合は、ESUプログラムの導入コスト、適用範囲(どのデバイスが対象か)を事前に確認し、必要なライセンスを取得する。