解説
本件は、医療画像処理システムの一部であるOHIF Viewers DICOMに存在する深刻なセキュリティ上の欠陥に関する情報です。この脆弱性を悪用されると、認証された臨床家のアクセス用トークン(OIDC Bearer token)が盗まれるリスクがあります。
問題となっているのは、デフォルト設定で提供されている2つのデータソース(DICOMWebProxyおよびDICOMJSON)です。これらがURLの任意のパラメータを検証せずに取得し、OHIFビューアに内蔵されたグローバル認証サービスが、その認証済みのユーザーのトークンを勝手にリクエストに埋め込んでしまう仕組みが悪さをしてしまいます。
このメカニズムが悪用されると、攻撃者は細工したリンクを通じて、正規ユーザーになりすまして機密情報を含む認証トークンを盗み出し、さらなるシステムへの不正アクセスを試みる可能性があります。特に医療データを取り扱う現場においては、機密性の高い情報が漏洩する可能性が高く、早急な対応が求められます。
修正版としてバージョン3.12.2以降が公開されており、ユーザーは速やかにアップグレードを行う必要があります。
ポイント
- OHIF Viewers DICOMの特定のデータソース(DICOMWebProxy, DICOMJSON)に、検証されていないURLパラメータを受け入れる脆弱性が存在します。
- この欠陥により、認証済みのユーザーのOIDC Bearerトークンが外部のエンドポイントへ漏洩し、資格情報窃取につながる危険性があります。
- 開発元はバージョン3.12.2以降で修正を公開しており、速やかなアップグレードと設定の見直しが必要です。
情シスへの影響
1.即時の対応が必要な変更点
本脆弱性は認証トークン(OIDC Bearer token)の盗難に直結するため、最優先で対処する必要があります。
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ソフトウェアの緊急更新:影響を受けるOHIF Viewers DICOMは、速やかにバージョン3.12.2以降へアップグレードしてください。
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設定の変更(必須):認証が有効な環境で
dicomwebproxyまたはdicomjsonを使用している場合、設定ファイル(app-config.jsなど)に新しい許可リストの設定項目dangerouslyAllowedOriginsForAuthenticatedEnvironmentsを追加し、適切なオリジンを明示的に指定する必要があります。 -
利用の最小化と制限:認証が有効な環境で使用する場合は、設定ファイルからこれらのデータソース(DicomWebProxyDataSource, DicomJSONDataSource)の使用を一切不要とならない限り削除することを強く推奨します。
2.ネットワークレベルでの防御策(一般論として)
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アクセス制限の徹底:制御システムや関連するサーバーが外部インターネットから直接アクセスできないよう、ファイアウォールによる厳格な隔離措置を実施してください。
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通信経路の見直し:リモートアクセスの場合はVPNなどセキュアな手段に限定し、接続される各デバイスのセキュリティ対策を徹底することが重要です。
重要度
★★★★★
対象者
- セキュリティ担当者
- M365管理者
- Entra管理者
優先度
今すぐ対応
推奨対応
- 最優先でOHIF Viewers DICOMをバージョン3.12.2以降にアップグレードする。
- 認証環境下で使用している場合、設定ファイル(app-config.js)にて
dangerouslyAllowedOriginsForAuthenticatedEnvironmentsの設定を追加し、影響範囲を最小化する。 - 当該データソースが不要な場合は、構成ファイルから利用記述を削除する。
*注意点:本記事は一般向けの情報提供であり、導入されているシステムの具体的な環境やネットワーク構成によって対応内容は異なります。必ず開発元の公式リリースノートおよび詳細ガイドラインを参照し、実施してください。
出典・公式情報:
OHIF Viewers DICOM
本記事は、上記の公開情報をもとに、情報システム担当者向けに要点・影響・確認ポイントを整理したものです。脆弱性対応・製品仕様・更新情報は変更される可能性があります。実際の対応前に必ず元記事・公式情報をご確認ください。
