解説

本記事は、セキュリティチームが多くのデバイスを横断して一貫したカバレッジを確保し、潜在的な脅威やコンプライアンス要件に対応するために不可欠な「スケジュールされたスキャン」に関する新しい機能について解説しています。

これまでLinux環境での定期スキャンの管理は、カスタムスクリプトやcronベースの複雑な設定が必要であり、大規模環境での運用や維持に課題がありました。しかし、この新機能の提供により、Microsoft Defender内でネイティブかつ柔軟なスケジューリング機能が利用可能になりました。

これにより、顧客はDefenderポータル内のセキュリティ設定管理ポリシーを通じて中央集権的に定期スキャンを設定したり、Ansibleなどの構成管理ツールから展開できるマネージドJSON構成を使用できます。具体的なスケジュールオプションとしては、時間間隔による定時のクイックスキャン、毎日指定時刻のクイックスキャン、および実行タイプ(クイックまたはフル)を調整可能な週次スキャンなどがサポートされます。

こうした機能により、セキュリティチームは大規模なLinux環境におけるカバレッジと運用効率性のバランスを取ることが可能になります。定期的なスキャンはリアルタイム保護だけでは発見できない休眠脅威や悪性アーティファクトの検出に極めて重要であり、本機能によってガバナンスを強化しつつ、運用の複雑さを低減できる点が注目されます。

ポイント

  • Microsoft DefenderでLinux環境向けに中央管理型の定期アンチウイルススキャン機能が公開されました。
  • この新機能により、ポータルポリシーや構成管理ツールを通じて、定時・毎日・週次など柔軟なスケジュール設定が可能になりました。
  • セキュリティチームは、運用負荷を抑えつつ、リアルタイム検出では見逃しがちな脅威に対する防御体制を強化できます。

情シスへの影響

Linux環境におけるセキュリティポリシー適用と運用管理の複雑さが軽減されます。

これまで個別のスクリプトやCronジョブで行っていた定期スキャン設定、ポリシー適用、監視を一元的にDefenderポータルから行うことができるため、設定ミスやスケールに伴うメンテナンス工数が大幅に削減されます。

対応作業として、まずエージェントのバージョンが101.26032.0000以降であることを確認し、その後、グループポリシーまたは構成管理ツールを用いて新しい定期スキャンポリシーを適用する必要があります。

重要度

★★★★☆

対象者

  • セキュリティ担当者
  • Linux管理者
  • ネットワーク管理者

優先度

早めに対応

推奨対応

  • まず、環境内のLinuxデバイスにエージェントバージョン101.26032.0000以上の適用を確認する。
  • 現状の定期スキャン設定(カスタムスクリプトなど)がDefenderの新ポリシーで代替可能か設計レビューを行う。
  • 必要に応じて、中央管理ポリシーによるスケジューリング機能を利用して、既存のスキャン動作を移行し検証を実施する。